採卵日

朝早起きして日本橋へ。

まだ寝ている夫に「行ってくるね」というと、「え、どこに?」って言われました。涙

「採卵に」と答えると、「あ、知らなかった、ごめん」って何度も謝っていました。昨日の夜、言ったはずなのですが。酔っぱらっていたから記憶に残らなかったのでしょうか。

ちょっとさびしい気持ちでNACに着くと、今日同じく採卵っぽい方が夫婦で来られていたので、やっぱりさびしい気持ち。

しかしクリニックのBGMが、選んだように夫のカラオケ十八番曲。BGM聞きながら、夫が歌っているのが想像され、少し心強い心地になりました。

7:30 ナースセンターに呼ばれると、血圧測定をしました。いつもより20も高くてびっくり。ここ数年見たことない血圧です。2回目の採卵だし~なんて思っていると思っていたのは勘違いで、体の方は緊張maxでした。

ブラとタンクトップ以外は脱いで術衣に着替え、トイレで尿を出し切り、ベッド際で待っていると、噂のノートが目に飛び込んできました。

「これが・・・」

いろいろなブログ様で拝見していた、ノート。

なんだか伝説の秘宝を見つけたような心地です。

手に取ってどきどきしながら開くと、手書きのメッセージがたくさん!こんなにたくさんの方が、同じ気持ちで頑張っているのだなぁ。

ちょっと読んだところで、すぐに採卵に呼ばれてしまったので、全部は読めず。

手術室、入った瞬間にぴりぴりした空気を感じました。しかも、すごいスタッフの数。

前回杉山で採卵したときの雰囲気と全く違っていて、その雰囲気だけで一気に緊張感が高まりました。たぶん、血圧、さらに20はアップしたと思います。

薄暗い手術室の真ん中にあるベッドに仰向けになって、足を上げると、看護師さんが手を握ってくれます。

そして、「今、消毒です」「麻酔しています」「採卵始まります」と要所要所で説明してくださるので、次々に何かが起きていると思われる状況にかろうじてついていくことができました。

かなり初期の段階で、「排卵済み」という声が聞こえ、なんだかがっかり。その後、理事長がぶつぶつ言ってるのは、「よいしょ」以外聞き取れず。

前回のもうやめてくれーと思うほどの痛みはありませんでしたが、やっぱり麻酔しても痛かったです。

結局何個取れたのか分からないまま、終了。

ベッドに横になっていると「点滴の指示がでましたので、」ということで点滴が始まってしまったので、ノートを読むこともできず、うつらうつらしていました。

たぶん30分くらい安静にしていたら声を掛けられ、その後ガーゼを自分で抜いて、出血なしと伝え、着替えてようやくいつもの待合へ移動。

9:00 内診。理事長です。

内膜を計測、7.1mm、薄くなっている!

「ちょっと薄い」

と言われました。そして何かをエコーで探しながら、

「ない、残念」

とつぶやいてます。

何がないの!?何が残念なの!?

内診台の上でさらにがっかり感が高まります。

9:10 診察室。どうも意識朦朧として入室。

以下、曖昧な記憶です。

いきなり、

「主席卵胞はもうぺっちゃんこにつぶれてましたわ」みたいなことを言われました。

その後、採れた卵を画面で見せられ、全部未成熟卵だったようで、

「この日数で排卵するのは、早すぎるから、主席卵胞も成熟してなかったかもわからん。ま、奥さんにとってはいまいちな周期だったってことやね」

どうしてこの大切な周期にこんなことに・・・。GW、きちんとゆっくり休んでおけばよかったのかなぁ。

「今回はもうできることないから、次生理が来たら3日目に来て。あとは、培養士から説明を聞いて」

と言われて終了。

9:20 処置室で抗生剤内服や運動制限についての説明を受けました。

9:40 培養士さんから今日採れた卵の説明。3つ採れたみたいで、とてもよく似た未成熟卵の写真を見せられました。とてもきれいな卵ちゃん。本当は淘汰されるはずの卵だったのですよね、こうして日の目を見ることになるとは、ありがたや。

GV期の卵ということで、かなりの未成熟卵ですが、もしも明日成熟卵になったら顕微授精してもらえるようです。

がんばるんだよー私の卵!

そして成熟確認や受精確認などの電話スケジュールを聞きました。

10:00 会計。

帰り道、電話で夫に報告。

がっかりしちゃったかなぁ。

先は長いなぁ。

会計 40000円