Natural Art Clinic日本橋初診その2

10:00 夫は採精室に呼ばれ、戻ってきたらすぐに採血に呼ばれました。

採精室には噂通り人妻ものばかりが置いてあったとのことでした。

11:30 私は内診室に呼ばれました。

これも噂通りの、自分で足を持ち上げるタイプの内診台です。

なんとか持ち上げると、そのままブランケットなどもかけられることなく、

むしろ「もっと服を上げてください」と言われ、

お腹から下、すーすーします。

その恰好でひたすら診察を待ちます。

3分くらいして、

「内診です。腰を下ろして」

と聞こえたので、「はーい」と体制を整えましたが、

隣の方の診察でした。

内診室がつながっているので、誰に声を掛けたのだか分からない・・・

と思っていたら、足をとんとんたたかれながら、

「次診察です。足、開いてください」と言われました。

話かけられるときは、足とんとんされるのですね。

「診察しまーす」

画面に子宮が写り、まずは内膜を測定されました。

「うん、厚くはない。でも悪い内膜ではない・・・」

ぶつぶつつぶやきながらのエコーです。

「右の卵巣・・・見づらい」

突然ぐっと下腹を押されて、うっとなります。

でも我慢。

「1、2、・・・7個か、少ない、多く見積もって・・・」

「1、2、・・・7個」

「左は、変なのがある。おたまじゃくしみたいな形をしとる。排卵してないのか」

「1、2、・・・5」

そしてエコーは無事終了。

内診台からどうやって降りたらいいか分からず、転がるように降りました。

ほんと、どうやって降りるのが正解なのでしょうか。

その後、空腹や眠気と戦いながらひたすら待ち、

13:00 ようやく診察室に呼ばれました。

「まずは、精子ですが、」

紙に書きながら丁寧に説明してくださいます。

「数は・・・」

と書き、計算すると、2.8億個。

「十分です」

と言いながら、十分です、と紙にもメモ。

「運動能力は・・・」

そこで画面にイケメン君たちが映し出されました。

うようよ泳いでいて、とてもかわゆい。イケメン君。

「ちょっとガタガタしているようにも見えますが、

まあ、まっすぐ泳いでるのもいて、見た感じ5%くらいが直進してます。悪くはない」

そして、悪くはないと紙にメモ。

「形態は・・・」

まずは、どんな形が正常か、異常かという図を書いて説明してくださった後、

夫のイケメン君たちが拡大された画像をひとつひとつ見ていきます。

「これは頭部異常、これはしっぽが異常、これは正常」

「これは」

正常と書かれた画像で、はたと止まり、

「これは正常じゃない」と言って、どこかに内線。

「○○番、正常じゃない」とおっしゃってました。

一通り見せてくださった後、

「全部で200個くらい観察しましたが、ここに出してないのは真っ黒の、

もう見るに堪えないくらいの異常でした」

とさりげなくひどいことをおっしゃってから、

「4個正常ということで、2%くらい。

まあ悪いとは言わないです。これは男性不妊とは言わない」

と言って、悪いとはいわない、とメモ。

「ホルモン値ですが、」

男性ホルモンの値が基準値よりも低く、

それに伴ってFSHが上がっているようでしたが、

精子も作られているので、特に補充する必要もないとのこと。

「奥さんですが、今日は内診だけですが」

とエコー画像を示しながら、

「卵胞は12個と少ない。AMHは2くらいでしょう。

年齢の割には悪いです。ただ、筋腫とか嚢腫とかそういう大きな問題はない」

「あ、これは排卵してないのだと思います」

とおたまじゃくし化した卵胞を見せられました。

「ですので、やはり次回は見送ったほうがいいです」

やはり1周期見送ることを念押しされました。

「その次の次の生理の3日目に来てください。

平日は午後5時まで、休日は午前だけです」

「精子は破棄になりますが、凍結希望はありますか?」

と言われましたので、お願いしてきました。

おそらく採卵日に一緒に来院は無理でしょうから。

長くなりましたので、続きます。